信念とモットー どちらも行動の指針を表現する時に使う言葉です。
信念とかモットーとか言う人ってウザいといった声も聞かれるようになりましたが、自分の考えを押し付けられていると受け取ると少しもったいないですよ。
また、2つの違いを理解して使い分けることができれば、うまくチームを導くことにも役立ちます。
信念とモットー の違い
信念とモットーの違いは、以下の3つです。
・そもそも意味が違う
・個人かグループか
・考えか行動か
そもそも意味が違う
信念とモットーの違いの前に、まず一般的な信念の意味と心理学上の意味との違いを簡単に説明したいと思います。
まず一般的な意味ですが、大手辞書サイトgoo辞書では以下のように解説しています。
正しいと信じる自分の考え
これに対して心理学的には、以下のように解釈します。
価値判断の基準。この基準を元にして、信じる事と信じない事を決定する
参考:http://tanemura.la.coocan.jp
このように、「自発的に信じる」ものと、「価値判断の基準としてこれまでの人生の中で出来上がった」ものという意味の違いがあります。
僕は、心理学上の意味として信念という言葉を使っています。詳しくは信念とは?心理学における信念の意味で書いていますので、ご覧ください。
さて、信念の意味の違いがわかったところでモットーの意味ですが、同じくgoo辞書では以下のように解説されています。
日常の行為の目標や方針となる事柄
類義語に捉えられがちなこの2つですが、なんとなくニュアンスが違うというのは理解いただけたでしょうか。
個人かグループか
次に対象が、個人なのかグループなのかが異なります。
具体的には、信念はその人自身(個人)として使う言葉に対して、モットーはグループや職場などの大きな対象にも使います。
例えば職場に「笑顔で挨拶する!」という紙を貼りだす場合は、信念とはいいません。
職場全体の目標となりますので「モットー」になります。
考えか行動か
最後に「考えか行動か」です。
信念が考えや考え方を決める基準であるのに対して、モットーは行動の基準です。
例えば、成果をあげるためには、明るい職場づくりが大切だという信念を元に、明るい職場を作るために、一人ひとりが笑顔で挨拶しようというモットーが生まれるわけです。
信念とモットー の使い方
一般的・心理学的な意味のどちらにも共通して言えるのは、信念とは人に対して話すものではないということです。
反対にモットーは、全体の行動を誘導するために使います。
モットーの類義語には企業理念・ポリシーといったものがあり、モットーという言葉に反感を持つ人がいるようでしたら言い換えるのも一つの手です。
まとめ
このように、信念とモットーは若干意味合いが異なりますが、混同されやすい言葉です。
周囲に対して使う際には、自分がどのような意味合いで使っているのかを話すことで、誤解を防ぐことができます。
また、相手がどのような意味合いで使っているのかを理解することで、自分の考えを押し付けている訳ではないと受け取ることもできるでしょう。
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