不安 を 解消 したい! 効果的な3つのステップ

不安解消

今回は、 不安 を 解消 したい人へ効果的な3つのステップを紹介します。

不安は「恐怖」のような緊急性は感じないものの、泥のように少しずつ、確実に、心の中に溜まっていきます。

以前、不安の原因は自分が作り上げている劇場ですよという話をしましたが、そこから抜け出すための方法第一弾です。

不安 の 解消 方法として「言葉にする」のは意味がある?

よく不安を解消するには「人に話しましょう」「文字にしましょう」と言われますが、実際にやってみた人はどれくらいいるでしょうか。耳にした時や目にした時には「やってみよう」と思っても、実行に至らなかったという人は少なくないと思います。

自分の中にある不安をどうにかしたい、と考えている人にとっては「不安の解消」が最大にして唯一の目的です。なので、「話したり文字にしたりしても、状況が変わるわけではない」と考えてしまうのも無理はないかもしれません。

不安の解消法を示す本やメディアの多くは、不安を言葉や文字にする意味を「気持ちの吐きだし」と、簡潔に説明しています。

確かに、頭の中や心の中に積もっている思いを吐き出すことで心は軽くなりますが、実はそれだけが目的ではありません。不安を言葉や文字にするのは「自分を変えること」が目的です。

不安の元となっている事や自分を取り巻く環境を消したりすることはできませんが、それらに対処する自分が変わることで、解決の道や新たな考え方を備えることができます。

POINT!

言葉にして変わるのは状況ではなく自分 

不安を言葉にすることで自分が変わる仕組み

人が行動を起こすには理由が必要です。トップセールスマンがクロージングをしなくても契約に結びつけることができるのは、話の要所要所で、今やるべき理由や自分から購入するべき理由を伝えているからです。

なぜ不安を吐き出すことで自分が変わるのか、まずはその仕組みをみていきましょう。

ストレスを軽減させる

まず最初の段階は「ストレスの軽減」です。これは普段の生活の中で、実感している人も多いと思いますが、不安に限らず、楽しかったことや嬉しかったことも「人に話したいのに話せない」となるとストレスを感じますよね。

これがネガティブな感情であればなおさらです。

人は基本的には「自分のことを喋りたい」と考えています。そのため、何らかの事情や話の内容によって、誰にも言えない状態になると途端にストレスを感じてしまいます。

そのストレスがさらに視野を狭くして、不安を増長させていくのです。

ストレス

気持ちを言葉にする事で自分を俯瞰できる

次に「自分を俯瞰できるようになる」という段階です。思っていることを言葉や文字にして、不要なストレスを軽減させると、視野が少し広くなります。

これは探し物をしている時の状況に似ています。例えば、家の鍵が見当たらず家を出られない、という状況を想像してみてください。

「早く見つけないと遅刻してしまう」というストレスがかかった状態で焦って探してもなかなか見つからないけれど、コーヒーを飲んだり他のことをしてからもう一度周りを見渡すと、意外なほどすぐに見つけられた。こんな経験がある人は多いでしょう。

これと同じように、ストレスがかかっていると視野は物理的にも心理的にも狭くなります。気持ちを吐き出すことでストレスが軽減されていれば、自然と視野が少し広がります。

また、頭の中で考えている状態では、思考の中心は自分になっています。人に話したり書き出したりして一度自分の外に出すことで、状況を俯瞰できる様になります。

俯瞰

「何をすれば良いか」が見えてくる

最後の段階は「広くなった視野で考えると何をすれば良いかが見えてくる」です。

鍵が簡単に見つかったのと同じように、視野が広くなると「どうして今までこんな事に気がつかなかったのだろう」と思うような発見ができるようになります。

今までは「AをBにしなければ」としか考えられなかったことが、「Aを今すぐBにはできないけど、Cを使えば代用できるのではないか」など、これまでと違った角度の案が出やすくなるのです。

先ほどの例でいうなら「鍵は見つからないけど、スペアがあったはず」とか、「今日は午前中に急ぎの仕事がないから、午前休を取って探そう、見つけたら今後のためにスペアを作りに行こう」とか。

こう考えられるようになることが、不安を言葉や文字にする目的です。

物事の解決法がひとつしかない、というのは極めて稀です。考えつくだけの案をテーブルに並べるためには状況を俯瞰でして、視野を広く持っている必要があるのです。

選択肢

不安 を 解消 する3つのステップ

ここまでは、「不安を言葉や文字にすることで自分が変われる」ということについて解説してきました。

では具体的に何をすればいいのかというと、3つのステップがあります。

・人に話す、文字にして書き出す

・不安の根源を明確にする

・どうすれば不安が小さくなるかを考える

人に話す・文字にして書きだす

まずは人に話す、ノートに書くなど、不安を言葉や文字にしましょう。

といっても、闇雲に話したり書いたりすれば良いわけではありません。状況を客観的に見るために、以下の3点に注意してみてください。

・話す相手に意見や感想を求めない

・文字にする場合は、スマホやPCよりも手書きが良い

・飾ったり言葉を選んだりせず、ありのままを言葉にする

「話す相手に意見や感想を求めない」というのは、悩み相談をしたいわけではないからです。あくまでも自分の思いを受け止めてくれるだけの状態が望ましいので、事前に「状況の整理をしたいから今日はただ聞いて欲しい」と一言添えておくと良いでしょう。

手書きの方が良いのは、その方が全体を俯瞰しやすくなるためです。人によるとは思いますが、タイピングしていると、手が止まって思考に嵌ってしまう人が多くいます。

感情のままに思考しないためには手書きすることをおすすめします。

用紙

不安の根源を明確にする

次のステップは、自分が本当は何に不安を感じているのかを明確にすることです。

たとえば「課長に嫌われている気がする」と思っていたとします。

これをさらに深堀りしていくと、なぜ嫌われている気がするのか→営業成績が悪かったから→以前と同じやり方では契約が取れなくなって来た→仕事ができないと価値のない人間だと思われてしまう、といった様に、本当に不安に思っていることは、「課長に嫌われている気がする」ことではなく、「自分には価値がないかもしれない」ということだと分かります。

解消すべきは、どのように課長に気に入られるかではなく、自己価値の低さということです。

表面的に現れている不安に対して、「なぜそう思うのだろう」と自問自答を繰り返し掘り下げていくことで、自分でも気付いていなかった「不安の根源」に辿り着きます。

発見

どうすれば不安が「小さくなるか」を考えて行動する

そうやって「不安の根源」に辿り着いたら、その不安がどうすれば小さくなるのかを考えみましょう。

「失くす」のではなく「小さくする」と考えるのがポイントです。

「失くす」と考えると、どんな解決策でも足りない気がして、一つのアクションで全てを解決できる方法が見つかるまで、行動に移すことができなくなってしまいます。いわゆる「完璧主義的思考」となりやすいのです。

けれど「小さくする」であれば、いろんなアイデアが出るのではないでしょうか。

前項の例で言えばセルフトークを行ったり承認欲求についての考えを改めたり、その手前の不安である契約を取る方法についてのアクションをとることでも、不安は小さくなっていくでしょう。

一気に失くすのではなく、できることをいくつも実行して少しずつ小さくしていくことが、結果的に不安を失くすことに繋がります。

段階を踏む

不安は自分を大事にしている気持ちの裏返し

様々な局面で、不安や悩みが生まれることはあります。その渦中にいる時には、「どうして自分ばかり」と感じたり、周りを恨めしく思ったり、辛い気持ちになることもあると思います。

けれど、みんなどこかしらの局面で不安を抱え乗り越えてきているのです。どんなに恵まれているように見える人でも、どんなに幸せそうに見える人でも。

なぜなら「不安」は、自分が危険にさらされないように、自分が満足できるように、自分が満たされるように、と願う気持ちの裏返しでもあるからです。

「不安だな」と思ったら、自分はそれだけ自分のことを大切にしようとしているのだ、と考えるようにしてみてください。

まとめ

不安を感じたら、まずは言葉にしてみましょう。

頭の中で考えている時、人は劇場に入りやすくなってしまいます

言葉にするというのは、劇場から抜け出すための効果的な方法の一つです。

・人に話す、文字にして書き出す

・不安の根源を明確にする

・どうすれば不安が小さくなるかを考える

この3つのステップが自然に行えるようになると、そもそも劇場に入ってしまうことは少なくなっていきます。

もちろん思考の中だけでこれができるなら必要はないのですが、そういった思考のクセを身につけるための一つの訓練方法なんだと捉えて、ぜひ実践してみてください。

*動画では、書き出す際のテクニックを紹介しています!*

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浅井 俊論
浅井 俊論 コンサルタント・投資家・リベル瞑想創始者
株式会社マスターズビレッジ代表取締役
元シンガー。 ボイストレーニングスクールと投資スクールのスタートアップに参加後、経営者のメンタル コンサルティングと物販事業を柱に起業。 ホールネス心理学をベースにした技術と独自の理論により、表面的に問題を取り除くのでは なく、問題の原因を探り解決に導くカウンセリングを得意とする。 心理学・精神世界を勉強する中で瞑想に興味を持ち、既存の瞑想では飽き足らずに独自のメ ソッドを構築。 起業から2年で自社以外に、2つのグループ会社を持つまでに成長させた経営者でもある。

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