マインドセット とは、直訳して「考え方」という風に覚えた方が多いと思いますが、心理学の用語としてはもう少し深い意味があります。
個人や企業の成長・成果に大きく関わる要素として注目されていて、研修や社員教育などに取り入れる企業も多くなってきています。
今回は、マインドセットの具体的な意味と、マインドセットを変化させて成功に近づけるためのコツを話したいと思います。
マインドセット とは
マインドセットとは、個人がもつ思考様式や心理状態を指します。それまでの経験や受けた教育、時代背景や社会的なルールなどによって作られた、価値観、信念、判断基準、思い込みなど。
これらは「無意識の思考のクセ」を作り出します。
例えば、前任者から仕事を引き継ぐ時、前例のやり方が正しいと思い込みそのまま踏襲するとか、優先席に座っている若者を心よく思わなかったり。例えその人が、優先席を必要とする人が乗ってきたらすぐに席を立つことができる人だったとしても、そのことを想像する余地もなく反射的に不快に感じてしまう。
こういった自覚していない物事に対する考え方や捉え方がマインドセットを形成しています。
マインドセットの重要性
マインドセットの状態がどのようなものであるかは、選択する行動とその結果に大きく作用します。
先程の例でも挙げたように、前任者のやり方が正しいと思い込み、ブラッシュアップを検討することなくそのまま踏襲する。これでは状況は変わらず、ただその作業に慣れているか、向いているかで効率が少し変化するだけです。担当者が変わった途端に成果が出たり、作業効率が格段にアップするといった場合、大抵の人が前例を踏襲するのではなく改善点や自分にあった方法を検討しています。
また、個人の持つマインドセットは周囲にも影響をもたらします。成長志向のマインドセットを持つ人が多くいれば、停滞志向の人のマインドセットも知らず知らずのうちに引き上げていくのです。
マインドセットの種類
マインドセットにはプラス志向で好循環を生み出す成長マインドセットと、マイナス志向で悪循環を作る固定マインドセットの2つの傾向があります。
成長マインドセット
成長マインドセットには、自分の能力は日々の行動によって向上させることができるという考え方がベースにあります。
特徴としては、変化を喜びチャンスとして捉える、知らないことや新しいことに挑戦する意欲がある、失敗や批判に対して自分を見つめ直し成長の機会だと捉えるといった点が挙げられます。
固定マインドセット
対して固定マインドセットでは、自分の能力は固定されていて何をしても変わらないという考え方をベースとしています。
こちらの特徴は、変化を恐れピンチと捉える、現状維持を好む、失敗や批判に対して人のせいにするなどがあります。
マインドセット を変化させるには?
どちらのマインドセットが優れているということはありませんが、成長を望む人は成長志向のマインドセットにシフトしていく必要があります。
自身のマインドセットを変化させるには、まず現在のマインドセットを理解することが鍵になります。
成長マインドセットと固定マインドセットの説明を読んで、あ!私は成長マインドセットだ!または、自分は固定マインドセットだなぁと思いませんでしたか?実は、どちらかのマインドセットだけを持つ人は少ないんです。比重の違いがあるだけで、誰しもそれぞれの要素を併せ持っています。
そして多くの場合、得意な分野であれば成長マインドセットが、不得意な分野であれば固定マインドセットの部分が出てきます。
まず、自分は普段どちらのマインドセットに比重があるか理解して、次に得意な分野でのマインドセットを考えてみます。仕事でも趣味でも習い事でも、なんでも構いません。その時の、気持ち、物事の受け止め方、取った行動、そして結果などを観察してみましょう。
自分の中にある成長マインドセットに気付くことができましたか?変化へのきっかけは、自分の中にも成長マインドセットがあると気付くことです。確信を持つことです。あとはその状態をスタンダードにしていけばいいんです。
成長マインドセットにシフトするための具体的な方法については、成長マインドセットを自然と身につける方法でお伝えしますね。
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