仕事や勉強をする際、 効率を上げる ために、よく「集中する」という言葉を使うと思います。
子供の頃からずっと集中しろと教育されてきたこともあり、今までさほど疑問を持たなかったかもしれませんが、今回はここに踏み込んでみたいと思います。
意識が集中している状態とは?
まず、集中しなければいけない理由とはなんでしょうか。効率のため?スピードのため?自分の能力を最大限に発揮するためでしょうか?
僕の考えでは、意識の分散を防ぐためです。意識が分散していると、頭の中で色々なことが浮かんでは消え浮かんでは消えるのを繰り返し、さらに周囲からの情報にも影響を受けてしまい、たしかに効率が落ちます。
それを集中していない状態とも言いますね。
逆に言うと、集中している状態というのは、視野をあえて狭くすることによって目の前の事しか見えない、聞こえない状態を作り出します。それによって意識が分散するのを防いでいるのです。これは一見、作業効率が上がった様な感じがします。
しかし、集中することには弊害があります。それは、時間的な制限と疲労です。
集中は、精神的にも肉体的にも緊張を生みだします。人は防衛本能によって、緊張状態を長く続けることはできないので、集中できる時間には限りがあります。そして、集中が途切れた瞬間にどっと疲労感がやってきます。
筋肉が強張ってコリを感じ、交感神経も優位になります。仕事が終わってもこの状態から抜けられないと、不眠の原因にも繋がります。
意識が開放している状態とは?
アスリートがよく口にする「ゾーン」と言われる領域があります。
これは、超集中状態とも言われますが、上記の様な集中とは意味がまったく異なります。なぜなら超集中と言いながらも、意識や筋肉はリラックスしているからです。
みなさんもアイデアが溢れだしスラスラと仕事が捗るのに、周りの状況も把握できていて、質問や相談にも簡単に答えることができる状況になったことはありませんか?
そんな日には、体の強張りや精神的なストレスを感じることなく、すっきりと仕事を終える事ができたと思います。
つまり、分散を防ぐことを目的とした集中とは根本から違うのです。僕はこれを「意識の開放」だと捉えています。
集中は意識のファーカスが一点に絞られている状態、分散は色々なところにぼんやりと合っている状態、開放は複数のポイントにそれぞれしっかりと合っている状態です。
意識を開放することのメリット
ゾーンまではいかなくとも、日常的に意識を開放することは可能です。
意識の開放を身につけると、複数のことを同時に考えたり、資料を作りながらメールの返信文を考えたりという事ができる様になります。
視野が広がり、細かいところまで気が配れるようになり、人の話もよく聞こえるので頭に入ってこないということもなくなります。また、仕事が終わった後の疲労感も少なく、筋肉の緊張もありません。
何度も色々な人に実践を通して教えてきましたが、「ただ話をする」という時でさえ、開放の意識状態だと言葉がスラスラ出てくるとほとんどの方が言います。
逆に話すことに集中している時は、思ったことが言葉にならないとか、話しながらもこれが言いたいことなのかな?と自分でもわからなくなったりすると。
意識の集中は非効率だというのが僕の考えです。集中から開放へ。今回は理論編ですが、今後、開放を身につけるための実践編も書いていきます。
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