緊張 するというのは悪いイメージが強いと思いますが、実は メリット もあり、 コントロール することで実力を発揮するためのブースターにもなり得ます。
面接やプレゼン、会議での発言などでいつも緊張してしまう、緊張したくないと思えば思うほどさらに緊張してしまうという人は、緊張の正体を知って上手く付き合っていきましょう!
この記事の目次
緊張 するのは悪いことではない
まず、最初にお伝えしたいのは緊張するのは悪いことではないということです。
もちろん、本人にしてみれば、緊張は嫌なもの。言いたいことが上手く言えない、いつもはできることができない、など悪いことにしか思えないかもしれません。
けれど、緊張の裏には「ちゃんとやりたい、失礼がないようにしたい」という思いが潜んでいます。
つまり“緊張”とは、その事柄や相手への敬意の裏返しでもあり、誠意を持って事に臨んでいる証拠ともいえるのです。
緊張 することの メリット を知る
そうは言っても「それなら緊張してもいいんだ」と、すんなり受け入れることはできないかもしれません。
ここで一度“緊張”というものを、客観的に見てみましょう。本人にとっては大変厄介な代物ですが、実は大きなメリットもあります。
メリット 1. 細部まで意識が向きやすくなる
1つ目は「細部まで意識が向きやすくなる」ということです。
緊張は、心理学的にも「必要なもの」と言われています。緊張があることで、その人が持っている実力を出しやすくなるからです。
自分が緊張しているということを自覚すると、いつも以上に「抜かりはないか、準備は万端か」と細部に渡って確認する回数が増えるはずです。そうすることで、普段なら見過ごしてしまうようなことにも目が行き届くようになります。
メリット 2.集中できる
2つ目は「集中できる」ということです。
人の脳は、常にさまざまなことを同時に考えています。パソコンやスマホで言うなら「バックグラウンドで稼働しているメモリ」が大変多い状態です。
そのため、まったく緊張がない状態だとすぐにバックグラウンドの情報へとアクセスしてしまい、雑多な思考に呑まれてしまいます。
緊張をすることで、今考えなくても良いことが意識に入ってこようとしても、今はそこに意識を向ける時ではないと、無意識の内に排除しているのです。
効率を上げる! 意識をコントロールすることのメリットでもお伝えしているように、僕は集中状態をあまり推奨していませんが、普段「つい意識や気持ちが他のことに向いてしまう」という人であれば、緊張が良い方向に作用しやすいでしょう。
緊張 の 種類と正体
「緊張することのメリットはわかったけれど、実力を出せなくなる場合があるのは困る」というのが緊張しやすい人の本音かもしれません。
ではここで、人はなぜ緊張をするのかについてみていきましょう。どんなことでも、対処するためには、その物事の正体を知らなければ何もできません。
緊張はその原因によって、以下の3つの種類に分けられます。
初めて体験する事柄に挑戦するときに陥る緊張状態。展開の予測がつかないため、緊張状態が増幅します。
十分な準備ができていない、挑戦するテーマが絞れていないなど、精神的に不安が残る事が原因の緊張状態
他人から評価されることを恐れる時に陥る緊張状態
それぞれシーンによって原因は異なりますが、緊張する人が恐れているのはたったひとつ。それは“失敗”です。
対象が何であっても「上手くいかなかったら…」という考えがその根底にあります。
自分がしたくないのは“緊張”か“失敗”かと考えてみると、自分の本当の気持ちに気がつけるかもしれません。
「自分がしたくないのは、緊張ではなく失敗だ」とわかれば、「では、失敗しないためにはどうすれば良いのか」とロジカルに考えることができます。緊張という、はっきりしない状態に自分を置くことをやめるだけで、見えてくる方向性があるはずです。
緊張 は コントロール できると武器にもなる
この思考に至ると、緊張を受け入れることができるようになります。
なぜなら「失敗したくない」という気持ちをベースにして対象に取り組むことで、今まで見えなかったものに意識が向くようになり、その対象から派生するさまざまなものへ対処する準備ができ、結果として自信がつくからです。
「やれるだけのことはやった、後はその時の状況で対応しよう」と、ある意味での開き直りができるようになれば、もう緊張に怯えることはなくなります。
この柔軟性は、仕事に限らず多くの場面で大きな武器となるでしょう。
また、仕事で緊張してしまう、という人の中には「取引先や上司などに、自分の仕事が気に入ってもらえなかったら…」ということに意識が向いている人もいますが、これも基本的には失敗したくないという思いがベースになっています。
そういった場合には、一度「自分は誰のために仕事をしているのか」を考えてみましょう。
それは、取引先のためでも上司のためでも、ましてや自分の評価のためでもなく、最終的な顧客に満足を届けるためではありませんか?この最終目的のために、多くの企業が相互に関かわっています。
緊張すべきは取引先や上司ではなく、そのさらに先にいるということを改めて認識しましょう。
緊張 を コントロール する方法
それでも緊張してパフォーマンスが発揮できないという場合には、1分間目を閉じて意識的な呼吸に切り替えてみてください。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五感の割合の中で、人の脳は視覚から83%の情報を得ているという研究データがあります。(以前お話したメラビアンの法則では、視覚・聴覚・言語で比較しているので、研究結果が異なります。)
そのため、一時的に視覚を遮断することで脳への負担が大幅に減り、リセットすることができます。また、意識的な呼吸に切り替えることで副交感神経が優位になり、過度な緊張状態から抜け出せます。
まとめ
緊張すると、手に汗をかいたり、体が震えたり、上手く話せなかったりとさまざまなデメリットが表面化します。これでは「緊張したくない」と思うのは当然のことです。
けれど、緊張には悪い面ばかりではなく、細部まで意識が向きやすくなる・集中できるといった良い面もあります。
自分を漠然とした緊張状態に置いてただ恐れるのではなく、今自分が緊張しているのはなぜなのかを理解して、思考の在り方を変えてみましょう。
「自分は緊張してしまうほどこの対象に真剣に取り組んでいる」という自分の積極性を認める材料にもなります。
とはいえ、過度の緊張は負担になることもあります。そんな時には、1分間目を閉じて意識的な呼吸に切り替えて、一度リセットしてみてください。
“緊張”と上手く付き合えるようになると、今まで自分では思いつかなかったようなアイデアや結果が訪れるようになりますよ。
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