「 考える 」ことと「 悩む 」こと。どちらも思考を巡らせるという点は同じなのですが、そのプロセスは異なり、得られる結果もまた違ってきます。
今回は僕が思う「 考える 」と「 悩む 」の違いについて書いていきたいと思います。
考える とは?
社会人、学生を問わず、人から「よく考えろ」と言われた経験は誰にでもあるものだと思います。では、「考える」とは何でしょうか。単純に思考を巡らせることでしょうか。
カウンセラーだった頃、自分でもよく考えたんですけど…と言いながら、実際はほとんどがただ悩んでいるだけだったと感じられるケースが非常に多かったのを覚えています。
前提として、「考える」や「悩む」ということは、そこに「解決するべき問題がある」ということです。
例えそれが「今日の晩ご飯は何にしようかな」というような些細なことであっても「晩ご飯が決まっていない」という問題を解決するために考えたり悩んだりする訳です。それが事業や仕事、家庭の問題ならなおさらです。
「考える」とは、この問題解決にあたって戦略を練るということです
まず可能性がある解決方法を思いつく限りテーブルに並べます。簡単なものから複雑なもの、人の手を借りないといけないものまで全てです。
次に、解決できる可能性の高い順にそれらを並べ替えます。もしくは、リスクの少ない順でも構いません。その辺は本人の性格と好みによります。あとは、優先順位の高いものから順番に実践していき、解決しないならそこから教訓を見つけ、それを生かしながら次の策に移行するのです。
悩む とは?
対して「悩む」は、このどこかのプロセスが欠けているか、そもそも何もないかです。
例えば解決策を一つしか出さず、これで良いのだろうか… でもこうするとこっちが変なことになるかもしれないし… いや… でもやっぱり… と同じ思考を巡回するだけで、一つも建設的なことが行われません。
発想と実証が伴わないものは全てが「悩む」に分類されます。経験上、悩みながら取った行動が良い結果に繋がることはほとんどありません。
良い結果に繋がる時は常に、前向きな時、戦略が固まっている時、覚悟が決まっている時なのです。
そして、考えることには成長が伴いますが、悩むことには伴いません。なぜなら、考えることを積み重ねた人には工夫するための引き出しが増え、応用する能力が磨かれるからです。
考える 手順
もう一度考える手順をまとめてみましょう。
1.解決策を思いつく限りすべてあげる
2.解決できる可能性が高い順、またはリスクの少ない順に並べる
3.一つずつ実践し、ダメならなぜダメだったのか教訓を見つける
4.次の解決策に移行する
3の時点で新しい解決策が出てくることもあります。新しい策が見つかるとすぐにその策を実行したくなりますが、その時には2に戻り、どの策がより解決できる可能性が高いか検討し直します。
慣れてくると自然にこの手順を踏むことができるようになりますが、初めの内は紙でもスマホでもツールはなんでもいいので、書き出すことをおすすめします。
僕が思うにこのプロセスの違いを知らない人は意外とたくさんいます。誰それの能力がないと嘆く前に、一度この考えると悩むのプロセスの違いを話してみてください。そしてそれをガイドしてあげてください。
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