利益計画 とは ? 利益計画 の 立て方

利益計画とは

今回は、 利益計画 の 立て方 を解説していきます。

利益計画とは、会社や事業を存続させる為に欠かせない経営計画の中核です。

会社や事業に対する意図は進む方向を示す羅針盤のようなものであり、経営計画は地図のような存在で、そのどちらが欠けても目指す道に進むことはできません。

起業のアイデアが決まり、ゴール設定ができたら利益計画を立てましょう。

利益計画 とは

ビジネスでは「何をどのように達成するのか」といったアクションプランを立てるために、どの程度の利益をあげる必要があるのかを設定しなければなりません。

利益を確保するためにどの程度の売上を上げなければならないのか、または費用をどの程度かけることができるのか、といったことが定まらないとアクションプランに具体性を持たせることができないからです。

そこで具体的な売上高や費用の予測を落とし込むために必要になってくるのが利益計画です。

利益計画 の 立て方

利益計画を立てる際、事業を大きく見せたいがために、年間の売上高から利益目標を計算する方が多いですが、これは誤りです。

事業を続けていくためには、売上高から「稼げる利益」を算出するのではなく、経費を考慮した上で経常利益から「稼がなければならない利益」を算出しましょう。

利益計画は以下の順に考えていきます。

1.固定経費の算出

2.変動経費の算出

3.価格設定

4.売上高の設定

5.収益化できる時期の算定

6.セカンドプランの検討

1.固定経費の算出

利益を出すために、まずはどの程度の費用がかかるかを知っておく必要があります。固定費は売り上げなどに影響を受けない費用のことを指します。

給与や賞与、退職金、福利厚生費などの人件費や減価償却費、事務所の家賃や光熱費などが固定費に該当します。

ただし、飲食店などは忙しさによってアルバイトやパートが増減することもあるので、正社員の人件費のみを固定費とするケースも多く、光熱費も売り上げによって増減するため、基本使用料だけとする場合がほとんどです。

固定費

2.変動経費の算出

変動経費は売り上げに応じて増減する費用のことを指します。

原材料費や販売手数料、運送費などが含まれます。飲食店などの場合は基本使用料を除く光熱費や、アルバイト、パートの人件費を変動経費として計算します。

変動費

3.価格設定

費用を予測したら、次に売り上げを予測します。売り上げを考える上で最も大切なのは価格です。

価格は、商品・サービスの価値を表わします。原価や顧客の元に届くまでの人件費や輸送費などの経費から判断し、売り手側が損をしてしまう下限と、消費者が購入してくれると考える上限の範囲内で決めます。

顧客からすれば、価格は商品やサービスの価値を判断する際の材料となります。売り手から買い手への「メッセージ」ともいえるもので、顧客は価格から品質などを予測するため、安ければ良いというものでもありません。

商品、サービスを通じて顧客にどのようなメッセージを発信するかをじっくりと考えましょう。

価格設定

4.売上高の設定

価格が決まったら売上高を設定します。売上高は、どのような顧客をターゲットにするのか、販売チャネルは店舗かECなどのオンラインにするのか、営業はどのような体制を取るのか、といった根拠を元に算定します。

大切なのは売上高の大きさではなく、どのような根拠に基づいて売上高を算定したかです。

5.収益化できる時期の算出

売上高と経費のそれぞれで具体的な数字をイメージできるようになると、どのタイミングで利益が黒字になるかが見えてきます。

資金計画と照らし合わせ、顧客層や販売チャネルなどの販売戦略や広告費を見直しましょう。

6.セカンドプランの検討

ビジネスには収益化が早い事業と遅い事業があります。スタートアップ企業など、そもそもマーケットを作ることから始めなければならない場合もあります。エアビーアンドビーやウーバーイーツ、最近ではクラブハウスなどがいい例ですね。

新たなマーケットを作ることができれば大きな収益をもたらしますが、その分、収益を上げるまでには時間がかかります。

そうした場合、当面は事業を継続できるようなビジネスを同時に行い、短期の収益を上げて事業を継続させることが必要になります。

起業する際には自分のアイディアに自信があり、意気込みも強いので一つのアイデアで勝負する人が多いですが、実際は複数を同時に展開して、小さな事業が大きな事業をサポートするという考え方を持っている方が成功に繋がります。

どんなに素晴らしい起業アイデアがあったとしても、購買に繋がるまで会社が継続できなければ意味がありません。複数のアイデアを同時に事業化することも考えましょう。

スモールビジネス

まとめ

利益計画の立て方

1.固定経費の算出

2.変動経費の算出

3.価格設定

4.売上高の設定

5.収益化できる時期の算定

6.セカンドプランの検討

どんなに売り上げが出ていても利益を残さなければ会社は存続することができません。

利益を出し続けるには、売り上げを伸ばし、経費を下げるための行動が不可欠です。

利益計画を立てて道筋を予測することで、どのような行動をとれば良いかを明確にすることができます。

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浅井 俊論
浅井 俊論 コンサルタント・投資家・リベル瞑想創始者
株式会社マスターズビレッジ代表取締役
元シンガー。 ボイストレーニングスクールと投資スクールのスタートアップに参加後、経営者のメンタル コンサルティングと物販事業を柱に起業。 ホールネス心理学をベースにした技術と独自の理論により、表面的に問題を取り除くのでは なく、問題の原因を探り解決に導くカウンセリングを得意とする。 心理学・精神世界を勉強する中で瞑想に興味を持ち、既存の瞑想では飽き足らずに独自のメ ソッドを構築。 起業から2年で自社以外に、2つのグループ会社を持つまでに成長させた経営者でもある。

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